日常茶飯事の記録です。

まんまのまんま Vol.115

梓を勇気づけたいのに…明日(火)は立冬、心が寒い(/_;)

 明日から梓が入院する。どないな方法で治療をすんのか俺には知る由もないが、胸中は不安で不安で堪らなく不安で、こんな時って物事を悪い方へ悪い方へ想像しちまうのよね。どないに平静を装っても胸の内は張り裂けそうなんやで。いや、爆発寸前やぞ。

 この1ヶ月何度となく数回メールを送ったけど、病気の痛みや辛さも強いては苦しさや悲しみも梓本人しか分からへん。なんぼ俺が慰めても梓に逆効果のような気がして、なかなか返事が返ってきぃひんので益々心配になって、独り言のように「まさか…もう入院…」とか、時には「今…手術中…」とか、或いは「もしや重体に陥ってへんか?」とか、兎に角メールが来えへんと不安と心配が入り乱れて身も心もカオス状態になる。

 昨日やっと1か月振りに梓からメールが届いた。入院前でバタバタ忙しかったらしいけど、返事を読んでホッと胸を撫で下ろすばかりか、張り詰めた重たい空気がパッと晴れて、千切れそうなピンピンに伸び切った糸が一気に緩んで、もう…己の心を笑たで。

 でもな…これから先を考えると、梓にどない言うてやればえぇんやろ?何て囁けば?何て呟けば?何て声を掛けりゃえぇのか?俺が吐いた言葉に澱みがあれば梓を傷つけるだけやし、俺は散々考えて言葉を選んで梓にメールしたもんの、気が滅入って心まで沈んでんのに「俺のメールは軽過ぎひんか」って自問自答して、自分でもがいて自分を咎めて自分で苦しんで、何もしてやれん己に地団太を踏んで苛立ちで歯痒く無性に腹が立つ。挙句の果てに言葉を失い、崇高な尼僧の言葉を借りて梓のメールにリンクを貼ったわ。

 病の苦しさを知らへん俺に梓を慰める資格があんのか?病の傷みが分からへん俺に梓を癒す資格があんのか?今以って悩む俺やが、純粋に唯々素朴に且つ素直で正直に向き合うしかあるまい。俺自身人生でこれほど言葉に苦しんだことが無い。明日入院する梓そして手術する日も近かろう。一層のこと俺も癌になれば掛ける言葉も出て来ようが…