日常茶飯事の記録です。

まんまのまんま Vol.120

[幻魔大戦]第1巻を読んでみて思うこと

 11/1から読み始めた『幻魔大戦』はマジでメッチャン面白いSF小説やで。現在2巻目の途中まで進んでんやが益々おもろいねん。所感を述べるとすれば骨組みがシッカリしてて奥が深い。何よりテーマがハッキリしとんのでドラマの構成が完成しとんがな。たかがSFと侮ること勿れ…やぞ。初めて平井和正を読んだもんの感激の嵐を味わってる。

 そもそも昔は漫画雑誌に連載されてて、それこそ漫画やアニメになる題材を敢えて小説で著すなんぞ、内容はかなり少年向きと想像しててんけど全然ちゃうねん。大の大人が読んでもホンマに面白いストーリーなんよ。その証拠の一つに語彙は優しいが漢字が難しいと云う一面がある。作家だけあって国語辞典がないと理解できひん熟語が多い。それ故に平井和正は上っ面の作家やのぅて、彼はまさしく一流の作家やと俺は思った。

 こんだけ面白いストーリーが書けんねんしファンが多いん納得するわ。そしてファンが彼をヒライストって呼ぶ訳も理解できるわさ。ただ不運なんは連載当時のご時世や出版社のゴタゴタで、あえなく連載が中断されたり打ち切られたことが幾度もあり、完全な完結に至らんかったんがしゃーないにしても、人を酔わせる文章が書ける凄さに感心した。50年前こないなまで主にアメリカであろうけど、英語が浸透してたんやと感じたわ。半世紀経った現代は小説の時代より更に進歩したが色褪せへん部分もタンとある。