日常茶飯事の記録です。

まんまのまんま Vol.116

山を越えた

 梓の手術が終わった…ほんま心配やった。腫瘍の切除で済んだらしいけど、問題は腫瘍が良か悪かやねん。悪性は再発と転移を繰り返すさかい、健康面を重視して予防に勤しむことが肝要なんや。俺は何としても元気を取り戻して貰わんと、俺自身の気持ちが落ち着かんし安らげへん。そんくらい大切に思う存在であり生きる糧にもなっとるし。

 術後3日目で体調はまだ悪いそーやが来週には退院するそうな。俺も経験あっけど院内生活は暇で退屈で時間を潰すんが大変なんや、きっと梓もそれを味わってる思うわ。腫瘍の結果がまだ分かってへんみたいやし梓の心は不安で休まらんやろ。気持ちが葛藤してる筈なんや…精神的に入り乱れてね。気を紛らわす意味で「本を読め音楽を聴け」て提案してんやけどね。癌は命の掛かった病気やから心配事が募って当たり前やしな。

 病は気から…と言う言葉の通り、退院しても部屋に籠るんやなくドンドン外に出て、楽しいことを精一杯やって明るう生きて克服せないかんて。楽しい人生で送って今を元気に生きてこそ、病気の根源かて消えてなくなろうて。梓にもそう考えて欲しいし実際やって貰いたい。その為やったら俺はなんぼでも梓の手助けをしたいと考えとるんや。